Amazonせどりで最も恐れるべきは不良在庫の蓄積。
なぜ多くのせどらーがこの問題に直面し、どうすれば回避できるのか?
この記事では、不良在庫を避け、売れる商品を見極めるための3つの重要なリサーチポイント、Amazonランキング、出品者数、価格の分析方法を解説します。
さらに私、まいの仕入れ基準も大公開!
Amazonせどりでの成功を目指すあなたに、具体的なデータ分析方法とせどクロの効果的な活用法を提供し、利益を最大化するための実践的なアドバイスをお届けします。
まい
完全在宅で梱包/発送/基本不要なせどりを教えています。
リサーチはツールとトレンドで半自動化&時短しています。
2021年 年商1.5億/利益4,500万
2022年 年商1.7億/利益5,500万
30代に病気治療で2,000万の貯金ゼロ→42歳で法人化12年目
現在2つのせどり塾運営|メルマガ総登録者数1.6万人|塾生累計621人中最高月商350万。
2018年「お金が儲かる片付け術」三笠書房より商業出版。
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Amazonせどりの最大のリスク、不良在庫
Amazonせどりにおいて最も避けなければならないリスクは不良在庫=売れない商品の蓄積です。
商品を販売し、利益を上げるために仕入れているのに売れなければ何のためにせどりをやっているのか分かりません。
例えば、自分の直感のみで売れると判断したトレンドに乗った商品を大量に仕入れたとします。
しかし、その後トレンドが急速に変化し、需要が減少した場合、仕入れた商品は売れ残り、不良在庫となってしまいます。
このような状況は、資金の回収が遅れるだけでなく、保管コストの増加や販売価格、商品価値の低下を招き、結果的にせどりビジネスの持続可能性を脅かすことになります。
したがって、Amazonせどりで成功を収めるためには、データを使って市場の動向を正確にリサーチし、不良在庫にならない「売れる商品」を仕入れることが不可欠です。
この記事で解説する適切なリサーチと戦略的な仕入れが、せどりビジネスの持続的な成長と利益の確保につながります。
特に初心者の方は第三者の情報を鵜呑みにして仕入れをしがちです。結果不良在庫につながるケースを多く見かけます。データをしっかり分析するスキルを身につければ不良在庫をさけることは可能です。
せどクロ:Amazonせどりの不良在庫回避を支援する無料ツール
不良在庫を回避するリサーチに必要なものが無料のGoogle Chrome拡張機能の「せどクロ」です。
以降のセクションでせどクロを使った具体的なリサーチ方法を紹介します。
まだインストールしていない場合はインストールをしてください。
せどクロの詳しい機能解説は以下の記事も参考にしてください。
リサーチポイント1:Amazonランキングの分析
不良在庫を避けるために一番重要なリサーチがAmazonランキングの分析です。
なぜならAmazonランキングの推移を見ることでその商品が売れるのか、不良在庫になるのかを判断できるからです。
Amazonの特徴として売れたらランキングが上がります。
逆に売れなければランキングが下がります。
この特徴を利用して点を線で結んだのがAmazonランキングのグラフです。
Amazonランキングが何度か上昇している商品でなければ不良在庫になってしまいます。
では具体的にランキングの目安と分析方法を解説します。
まいの仕入れの目安
先に私、まいの仕入れの目安を紹介します。
Amazonランキングをリサーチし、不良在庫にならない =売れている商品を見極める目安は「3ヶ月で5回以上ランキングが上昇している商品」です。
理由は経験則になりますが、この目安だと在庫3ヶ月で売れていくことが多かったからです。
ただし、この目安は人やジャンルにより変わる場合があります。
あくまで目安と考えてください。
この「3ヶ月で5回以上ランキングが上昇している商品」を目安にすることで感に頼らない自信を持った仕入れが可能になります。
Amazonランキングの分析で解説する商品
この記事では「第502統合戦闘航空団 ブレイブウィッチーズ Blu-ray BOX」という商品を例に解説します。
3ヶ月、6ヶ月、1年で何回売れているかを確認
Amazonでは売れたらランキングが上がります。
まずAmazonランキングが3ヶ月、6ヶ月、1年で何回売れているかをせどクロで確認しましょう。
せどクロでは赤いグラフがランキングを示しています。
3ヶ月のランキング変動グラフ
3ヶ月のグラフを見るとランキングが急上昇しているのが8回があることがわかりますね。この時点でこの商品は売れるなと判断することができます。
6ヶ月のランキング変動グラフ
6ヶ月ではさらに増えて15回となっています。いい感じに売れる商品ですね。
1年のランキング変動グラフ
1年では何度も上下していて数えるのも大変ですね。数えるのが大変な位上昇している = よく売れている商品ということです。
ランキング5,000位以上上昇回数をチェック
次にランキングが5,000位以上上昇した回数を確認してみましょう。
すると以下のようなデータになっています。
- 3ヶ月 → 10回
- 半年 → 18回
- 1年 → 54回
数字で見るとわかりやすいですね。
この商品は3ヶ月で10回以上5,000位以上の上昇をしています。
このデータは私の仕入れ基準「3ヶ月で5回以上ランキングが上昇している商品」に該当するので仕入れてOKということになります。
ランキング1位以上上昇回数はどういう時に見る?
ランキングが1位以上上昇した回数は主に1位から10,000位前後の高ランキングの商品をリサーチする時に使用し、参考程度にしてください。
理由としては1位から10,000位前後の高ランキングの商品は売れても上昇幅が少ないため、1位上昇しただけでも売れている可能性があるためです。
例えば、以下のようなアマゾンランキングが1位〜30位などの高ランキング商品の時に参考にしてください。
ランキングが高すぎる商品は5,000位以上上昇回数が0になりますが、売れていないわけではありません。
絶対に仕入れてはいけない不良在庫になりそうな商品
逆に絶対に仕入れてはいけない商品は以下のようなランキングがほとんど動いていない商品です。
ランキングが上昇していないということは売れていないと判断できます。
このような商品を仕入れて出品しても全く売れないか、売れても時間がかかります。
例え出品価格を安くしても売れる可能性は低いので仕入れは止めた方が良いでしょう。
初心者の方でよくあるのが販売価格が安いから仕入れるという行動です。例え安く仕入れができても売れなければ意味がありません。ランキング変動グラフが上昇している商品を選びましょう。
ランキング変動グラフではどのコンディションが売れたのかは判別が難しい
Amazonランキング変動グラフでは新品が売れたのか、中古が売れたのかは判断が難しいです。
ランキングが上昇して売れたと判断できた時に、次で解説する出品数数の動向で出品者が減少しているかで判断します。
例えばランキングが上がる、かつ中古出品者が減っていると「中古が売れた可能性が高い」と判断します。
Amazonランキング分析のまとめ
「リサーチポイント1:Amazonランキングの分析」のまとめは以下になります。
- 必ずランキングが上下している商品を仕入れる
- 目安は3ヶ月で5回以上ランキングが上昇している商品
- 1位から10,000位以内の高ランキング商品は1位以上上昇回数を確認
- 10,000以上の商品は5,000位以上上昇回数を確認
- ランキングが上下していない商品は絶対に仕入れない
感に頼らず、必ずランキング変動グラフを見てランキングが上昇している商品を選びましょう。これだけでも不良在庫をだいぶ回避できますよ!
リサーチポイント2:出品者数の分析
出品者数の分析は以下の2つ見ることで不良在庫を回避できる可能性が高まります。
- 全体の出品者数を確認する
- 出品者数変動グラフを確認する
それぞれ解説していきます。
1. 全体の出品者数を確認する
仕入れをしようと考えた商品でまずはAmazonのページでライバルの出品者数を確認します。
Amazonのページの右側に上記のような出品者数の数が記載さています。
ここで新品、中古含めて全体で何人出品しているのかを確認しましょう。
次に「>マーク」をクリックし、自分が出品しようと思っているコンディションに何人出品しているのか確認しましょう。
何人だったらやめるという目安をよく聞かれますが、商品の売れ行きと状況によるので具体的な数字を上げるのは難しいです。
まいの出品者数の目安
私の目安は新品、中古含めてFBA出品者15名以上だったらライバルが多いので仕入れは見送ります。
あくまで目安なので参考にしてください。ランキングが良かったり、すぐ売れると判断したら出品者の数はあまり気にせず仕入れをする時もあります。
2. 出品者数変動グラフを確認する
もう1つはせどクロで出品者数変動グラフを確認します。
以下の画像はせどクロで6ヶ月の出品者数の推移をグラフにしたものです。
6ヶ月で見ると中古の出品者数が微妙に増加しているのがわかります。
出品者が多いと価格競争になりがちです。中古の出品に関しては出品者が増えているので注意が必要です。
逆に新品の出品者数は直近で減少しているようです。
逆に新品に関しては出品者数が減っていて、直近で少し増えています。
新品出品者は全体的には少ないので、今が出品のチャンスと判断できます。
この出品数変動グラフの場合、私なら新品で出品を考えます。中古はライバルが多いと判断したからです。
リサーチポイント3:価格変動の分析
最後のリサーチポイントはせどクロを使った価格変動の分析です。
この価格変動の分析は価格変動グラフと出品者数変動グラフ両方を見る必要があります。
そしてポイントは以下です。
価格が上がっていて、出品者の数が減少していれば不良在庫になりにくい。
例えば以下の商品は不良在庫になりにくです。
- 新品価格が上がっていて、新品の出品者数が減っている
- 中古価格が上がっていて、中古の出品者数が減っている
では実際の商品で解説します。
新品のリサーチ事例
新品のリサーチ事例の商品は「ゴジラ DVDコレクションI(5枚組)」で解説します。
結論を先に伝えるとこの商品はAmazonの在庫があったので出品者数変動グラフは気にせず、価格とランキング変動だけを確認して仕入れ判断ができた商品です。
そして実際にFBAに納品して約2週間で売れています。
では実際にどのようにリサーチしたか解説をします。
この商品の価格と出品者数の変動グラフは以下のようなっています。
出品者数は気にしなかった
まず、Amazonの在庫(オレンジ色のグラフ)があるので出品者数は気にしませんでした。
理由はライバルはAmazonだけ考えておけば良いからです。
そのため、ランキングと価格だけに絞ってリサーチをしました。
ランキングが良くなり売れると予想ができた
私は11月にゴジラの新作映画が公開されるので売れ行きが良くなり売れると予測ができました。
そして実際に11月に入ってからランキングが上下して売れ行きが良くなっています。
そのため、私の仕入れ基準に合えば仕入れようと考えました。
ちなみに、このようなトレンドを予測してリサーチできるようになるとネタに困りません。
トレンドを使ったリサーチ方法を以下の記事で解説しているので参考にしてください。
仕入れ価格がAmazonよりだいぶ安かったため仕入れをした
最後にAmazonに新品の在庫がありますが、仕入れ価格がAmazonよりだいぶ安かったため仕入れをしました。
そしてFBAに納品して約2週間で販売できました。
中古のリサーチ事例
中古のリサーチ事例はこれまで解説している「第502統合戦闘航空団 ブレイブウィッチーズ Blu-ray BOX」です。
この商品の中古の価格、出品者数の変動グラフが以下になります。
プライム中古の価格はほとんど変わりませんが自己出品の中古の価格が少し上下しているようです。
中古の価格変動グラフで見るべきポイントは全体的な価格の流れを見るということです。
理由としては中古の場合、出品したいサブコンディションの商品を仕入れできるかわからないからです。
Amazonの中古のサブコンディションは以下があります。
- ほぼ新品
- 非常に良い
- 良い
- 可
これらのサブコンディションで「どのサブコンディションが出品のチャンスか」という考え方はしません。
例えば「非常に良い」のコンディションの出品者が少なくなったから出品のチャンスかというと、このコンディションで仕入れができるかにかかってくるのでそうではありません。
この商品の場合、直近では中古の良い、非常に良いの価格は少し上がっているようです。
価格が上がっているので価格だけで見ると中古は出品のチャンスになります。
ただ、中古の出品者数も少し増えているので仕入れの判断は仕入れ価格次第ということになります。
コレクターは出品しないので無視する
コンディションがコレクターの商品はほぼ出品することはないので変動グラフのデータは気にしなくてもかまいません。
せどりでの仕入れ判断:重要な考慮点
仕入れ判断をする時の重要な考慮点は「仕入れ基準は自分で決める」ということです。
ここまで3つのリサーチポイントを解説してきましたが、この3つのポイントを考慮し、自分の仕入れ基準に合ったら仕入れをするようにしてください。
なぜなら人により資金やどれくらいの利益が欲しいのか、どの位の期間で売りたいのかなど状況が違います。
そのため、他人の仕入れ基準に完全に合わせると自分では仕入れができなかったり、利益があまり出ないなど想定外のことが起こる可能性が高いです。
例えば以下のような基準があります。
- 自分は資金が少ないからアマゾンランキング1万位以内で1ヶ月以内に売れる商品を仕入れる
- 出品者数が増えていても販売価格が上がっていれば仕入れる
- 出品者数が1ヶ月で10名増えていたら仕入れはしない
自分で仕入れ基準を決めることで自信を持って仕入れができるようになります。
最初からうまくいくことは少ないですが、何度か仕入れ、販売をしていくと自然と自分の仕入れ基準がわかってきますよ!全くわからない場合は次のセクション「まいの仕入れ基準のまとめ」を参考にしてください。
まいの仕入れ基準のまとめ
ここでは私、まいの仕入れ基準をまとめました。
以下の項目を満たしている商品を仕入れるようにしています。
- ランキング変動グラフ → 3ヶ月で5回以上ランキングが上昇している
- 出品者数変動グラフ → 新品、中古含めてFBA出品者15名未満
- 価格が上昇傾向なのか、下降傾向なのかざっくり見極める
初心者の方や仕入れ基準が全くわからない、まいの仕入れ基準を参考にしてみたいなどの方はぜひ参考にしてください。
まとめ
この記事では不良在庫を回避するための3つのリサーチポイントに解説してきました。
- Amazonランキングの分析
- 出品者数の分析
- 価格変動の分析
この3つのポイントと自分の仕入れ基準を満たす商品であれば不良在庫にならない=売れる商品になるでしょう。
是非この記事で紹介したリサーチポイントを意識し、Amazonせどりの売上UPに繋げてください。
この記事のようにリサーチしていけば不良在庫の数は劇的に減りますよ!慣れれば簡単です。しっかりリサーチして売上UPに繋げていきましょう。