Amazon刈り取りはAmazonで仕入れてAmazonで販売する手法です。
この手法はAmazonの規約違反にならないのか？そもそも稼げるのか？こんな疑問を持つせどり初心者の方は多いです。
Googleで「Amazon 刈り取り」と検索すると実際に稼げるといった情報やリサーチ方法、専用のツールなどの情報がたくさんあります。
この記事では、Amazonで15年以上販売している私の目線でAmazon刈り取りは稼げるか？、Amazon刈り取りの概要、基本から応用テクニックまでを網羅して解説します。
このガイドを読むことで、Amazon刈り取りの概要、効果的な商品選定、ツール、リスク管理の方法を学び、Amazon刈り取りで稼げるのか理解が進むでしょう。
目次
Amazon刈り取りはオススメしない。まいの考え
最初に私、まいは15年以上Amazonで販売をしていますが、Amazon刈り取りはしていません。
そのため、実際にAmazon刈り取りをしていない立場から申しますと、Amazon刈り取りはオススメできません。
Amazon刈り取りをオススメしない理由は以下になります。
- かける時間の割に稼げる額が少なすぎる
私はAmazon刈り取りをしなくても稼いでいけるリサーチ方法を確立しAmazonで15年以上稼ぎ続けています。
また、私の周りにもAmazon刈り取りで稼いでいる方はいません。
この記事はAmazon刈り取りは個人的にはオススメできないという前提で書いていることをご了承ください。
Amazon刈り取りはオススメできませんが、私がわかる範囲でAmazon刈り取りについて詳しく解説します。
2024年 Amazon刈り取りは稼げるのか？
最初に結論ですが、稼げるかはわからないです。
理由は冒頭で解説したように私はAmazon刈り取りをしておらず、周りでAmazon刈り取りで稼いでいる人もいないからです。
うまくやれば稼げるかもしれません。しかし、稼げるようになるまでは時間がかかるだろうという事は想像ができます。
詳しい理由は以降のセクションで解説しますが、Amazon刈り取りの効率の良いリサーチ方法やリサーチツールが存在するため、うまく活用すれば稼げるかもしれません。
また、Amazon刈り取りだけではなく、通常のせどりと組みわせることで利益を高める事ができるでしょう。
Amazon刈り取りとは？
Amazon刈り取りとは、Amazonで安く仕入れた商品を同じAmazonで販売して利益を得る手法です。
この方法は、一見すると同じAmazon内での転売なので、利益が出るのか疑問に思うかもしれません。
まず、Amazon刈り取りの要点ですが、これは基本的に「安く買って高く売る」というシンプルな原則に基づいています。
例えば、セールや在庫処分で安くなった商品を見つけ、適正価格に戻った時に販売することで利益を得ます。この方法の鍵は、商品の価格変動を正確に把握し、適切なタイミングで仕入れと販売を行うことにあります。
では、なぜAmazon刈り取りが可能なのかというと、Amazon内では商品の価格が常に変動しており、様々な商品が一時的に安価になることがあるからです。
例えば、あるセラーが在庫処分のために商品を安く出品している場合、その商品を仕入れて適正価格で販売することで利益を得ることができます。
さらにAmazonが定期的に開催しているセールで「タイムセール祭り」、「プライムデー」、「ブラックフライデー」などの特別なセール期間中に、普段よりも大幅に値下げされた商品を仕入れ、セールが終わった後に適正価格で販売するという方法もあります。
このように、価格変動を利用してAmazonで仕入れ、Amazonで販売するのがAmazon刈り取りです。
Amazon刈り取りは禁止されているのか？
結論から言うと現時点（2024年2月現在）ではAmazon刈り取りは禁止されていません。
Amazonでの刈り取りは、一見するとAmazonの規約に反しているように思えますが、実はそうではありません。
これは、Amazonの出品規約が変更され、以前禁止されていたAmazon刈り取りが再び許可されたためです。
しかし、過去には一度規制されていた時期がありました。
具体的には、「Amazonで仕入れた商品は新品で出品できない」という内容が規約に記載されていたのです。
2019年にこの規約が削除・改訂され、Amazon刈り取りが再び可能になりました。
Amazon刈り取りで新品は要注意
Amazonの刈り取りで仕入れた商品を新品で出品する場合はAmazonのガイドラインに注意してください。
ガイドラインに違反するとアカウント停止になるかもしれません。
Amazonのガイドラインを確認してみましょう。
「新品」として出品できない商品
以下の商品は、Amazonで「新品」として出品することはできません。Amazonコンディションガイドライン
- 個人（個人事業主を除く）から仕入れられた商品。
- メーカー保証がある場合、購入者がメーカーの正規販売代理店から販売された商品と同等の保証（保証期間など）を得られない商品（たとえば、メーカー保証がある場合に、すでにメーカーが定める保証期間が始まっている、または保証期限が切れている商品など）。
- プロモーション品、プライズ品、おまけに関しては、出品自体は許可されていますが、「新品」としては出品できません。出品する場合は、コンディションガイドラインに沿って中古品として該当するコンディションで出品してください。
- Amazon.co.jp限定商品としてAmazonによって販売されている商品（Amazonが特別に承認している場合を除く）。
上記のように新品として出品できない商品の条件が定義されています。
このガイドラインに違反している、または自分の判断が怪しいと思っている場合は、「仕入れ自体を諦める」もしくは「中古のほぼ新品」などで出品するなど対策しましょう。
次のセクションでまいが考える新品仕入れ対象になる出品者について解説しますので、新品仕入れ時の参考にしてください。
ガイドラインに違反するとアカウント停止になる可能性がありますのでしっかり内容を確認しましょう。
Amazon刈り取りで新品仕入れ対象になる出品者は？
Amazon刈り取りで新品で出品する商品を仕入れる際は確実に法人、個人事業主だとわかる出品者から仕入れましょう。
具体的には以下の3つの出品者です。
1. Amazon本体
Amazon本体が出品している商品を仕入れ、新品として出品するのは問題ありません。
理由はAmazonが法人だからです。
ただし、Amazon限定商品は新品で出品することはガイドラインに違反するので注意しましょう。
Amazon商品ページで出荷元、販売元がAmazon.co.jpになっている商品がAmazon本体の出品です。
2. 確実に法人とわかる出品者
後は出品者プロフィールページで法人と確実にわかる出品者も新品仕入れ対象になります。
【販売事業者】のところが株式会社⚪︎⚪︎となっていれば法人です。
例えば、メディア販売で有名なHMV&BOOKS onlineの出品者プロフィールページを見てみましょう。
【販売事業者】 のところが株式会社から始まっているので法人の出品となり仕入れ対象となります。
このように確実に法人とわかる出品者から仕入れをしましょう。
出品者プロフィールページへのアクセス方法はAmazon商品ページの販売元をクリックするだけです。
3. インボイス対応の出品者
2023年（令和5年）10月1日から始まったインボイス制度(適格請求書等保存方式)に登録している出品者は個人事業主が確定するので仕入れ対象になります。
インボイスに登録している出品者は出品者プロフィールページにインボイスの登録番号を記載している場合があります。
登録番号はTから始まる13桁の半角数字です。
上記画像のようにインボイス登録済みの出品者は新品仕入れ対象となります。
ただ、現状のAmazonの仕様ですとインボイス登録済みの出品者は登録番号を表示する義務がないため、確実に見分ける方法は今のところありません。
ここで解説した3つの判断方法以外の出品者は判断が難しい場合が多いので仕入れはおすすめできません。
なお、これは私個人の考えですが、ある程度稼いでいる人は「古物免許」を持っています。
出品者名をクリックして「古物商許可番号」の記載があれば個人事業主以上だと判断ができます。
ですが、それだけでは100%正確でないので確実に法人とわかる出品者しか仕入れをおすすめしていません。
新品を仕入れる場合は確実に法人か個人事業主と判断できる出品者から仕入れをしましょう。
Amazon刈り取りの利点
Amazon刈り取りは、Amazonで安く仕入れた商品を同じAmazonで高く売る手法です。
この方法は、特に商品の価格変動を利用して利益を得ることができます。
Amazon刈り取りの最大の利点は、Amazon内で安く仕入れて高く売ることができる点です。
例えば、ある商品が通常5万円で売られているとします。
しかし、ある日、別の出品者が3万円で売り始めたとしましょう。
この最安値を利用して、その商品を3万円で仕入れ、再び5万円で売ることで、1商品あたり2万円の利益を得ることができます。(Amazonの手数料は計算していません。実際の販売時は必ずAmazonの手数料を考慮して利益を計算しましょう。)
また、Amazon刈り取りは、仕入れと販売が同じAmazon内で完結するため、非常に効率的です。
Amazon刈り取りのリスク
Amazon刈り取りにはリスクも存在します。
最大のリスクは、市場価格の変動です。
例えば、仕入れた商品が予想よりも価格が下がってしまった場合、利益を得ることができなくなる可能性があります。
また、Amazonの規約変更により、突然この手法が使えなくなる可能性もあります。
さらに、Amazon刈り取りを行う際には、商品の品質や出品者の信頼性をしっかりと確認する必要があります。
安価で仕入れた商品が不良品であったり、説明と異なる状態であったりすると、利益どころか損失を被ることになりかねません。
Amazonは規約を頻繁に更新するので変更があった際はその都度確認するようにしましょう。大きな規約変更がある場合は出品登録しているメールに通知がある時もあります。
Amazon刈り取りのリサーチ方法
Amazon刈り取りの具体的なリサーチ方法を紹介します。
- セール時に仕入れをする
- 理由があって安くしている商品をリサーチする
- 価格変動の差が大きく、売れやすい商品をリサーチする
セール時に仕入れをする
Amazonでは以下のようなセールを定期的に開催しています。
セール期間は価格が安くなったり、ポイントをいつもより多くもらえるなど仕入れに最適な期間になります。
| セール名 | 開催時期 |
| 初売りセール | 1月3日前後 |
| タイムセール祭り ※ | ほぼ毎月開催 |
| プライムデー | 7月中旬付近 |
| Prime感謝祭 | 10月中旬 |
| ブラックフライデー | 11月下旬 |
| 常時開催タイムセール | 常時開催 |
※ タイムセール祭りは月によって新生活SALE、ゴールデンウィーク GW セール、季節先取りセール祭り、ホリデーセールなどの名前に変わって開催されます。
理由があって安くしている商品をリサーチする
出品者の中には以下の理由で価格を安くしている場合があります。
- 損切りをして早く売りたい
- 価格を安くしてなるべく高評価をもらいたい
- 大量に在庫があり早く処分したい
このような商品は通常より安くなっているので仕入れのチャンスとなります。
自社配送とFBA配送の価格差があるものをリサーチする
Amazonでの出品者は大きく分けて自社配送とFBA配送に分かれます。
同じコンディションの商品でも自社配送とFBA配送で価格差が大きいものが存在します。
これはFBA配送の方がお客様にメリットが多いので自社配送より高くなっている商品が多いためです。
このような商品をリサーチすることで自社配送の出品者から仕入れをし、FBA配送の適正価格で出品することで利益を出すことも可能です。
ただし、近年は自社配送とFBA配送の価格差があまりない商品が多くなっているのでこの方法はあまり使えないかもしれません。
価格変動の差が大きく、売れやすい商品をリサーチする
商品の人気や時期、価格競争など様々な理由により価格が上下しているものも多くあります。
このような商品は価格が下がっている時に仕入れをし、適正価格に戻ったら販売することで利益を出すことができます。
具体的なリサーチ方法は以降のセクションで紹介するツールを使ってランキングが比較的高い売れやすい商品を仕入れましょう。
ツールを使った効果的なAmazon刈り取りのテクニック
Amazon刈り取りを効率よく行うにはツールの利用が必須になります。
ここではAmazon刈り取りで効果的なツールと使い方を紹介します。
Keepa
KeepaはAmazonのランキングや価格変動をグラフで見れるツールです。
Amazonランキングや価格の変動グラフを見て売れやすいか、相場が下がっているのか上がっているのかを判断することができます。
さらに価格の追跡機能もあり、指定した価格になると通知を受け取ることも可能です。
この追跡機能を使えば価格が安くなった仕入れのタイミングをすぐに判断できます。
ただし、Keepa価格追跡に登録できる商品は5,000件という上限があります。
大量にAmazon刈り取りをしたい場合はコツコツ商品追跡をして5,000件にする必要があるのと、5,000件以上追跡したい場合はアカウント複数持つ必要があるので注意が必要です。
また、KeepaにはGoogle Chrome拡張機能とWeb版、アプリ版がありますが、刈り取りで使う場合はChrome拡張機能とWeb版を主に使うことになるでしょう。
せどクロ
私が開発している無料のGoogle Chrome拡張機能「せどクロ」でもAmazonのランキング、価格、出品者数の変動履歴が見れるのでそれぞれのデータを利用し、Keepaの変動グラフと同じような刈り取りリサーチも行うことができます。
せどクロの使い方は以下の記事も参考にしてください。
せどりRank完全版
私が開発をしている有料のせどりリサーチツール「せどりRank完全版」でも刈り取りリサーチが可能です。
特に「せどりRanking検索 アベレージ」機能を使うと刈り取り商品を効率よくリサーチが可能になります。
実際のAmazon刈り取りリサーチ方法は別の記事で解説しますのでしばらくお待ちください。
Amazon刈り取りのジャンルと市場分析
Amazon刈り取りは、Amazonで安く仕入れた商品を同じAmazonで高く売る手法です。
この方法は、特に商品の価格変動を利用して利益を得ることが可能ですが、効果的なジャンル選択と市場分析が必要です。
まず、Amazon刈り取りに適したジャンルは、価格変動が大きく、需要が安定しているものです。
例えば以下のようなジャンルが挙げられます。
- 季節商品
- ホビー
- ゲーム
- ヘルス＆ビューティー
- PC周辺機器
これらのジャンルでは、季節の変わり目、クリスマス、年末年始など特定の時期やイベントによって価格が大きく変動するため、仕入れと販売のタイミングを見極めることが重要です。
市場分析の重要性については、需要と供給のバランスを理解することが中心です。
例えば、あるホビー商品がクリスマスシーズンに需要が高まることが分かっていれば、その前に仕入れておくことで高値で販売することが可能です。
また、Amazon以外のヤフオク!やメルカリなどの価格動向も参考にすることで、より精度の高い市場分析が可能になります。
市場分析の具体的な方法としては、ツールを使った効果的なAmazon刈り取りのテクニックで紹介したKeepaやせどクロなどのツールを活用することが効果的でしょう。
これらのツールは、商品の価格履歴や売れ行きを追跡できるため、どの商品がいつ、どのくらいの価格で売れているかを把握するのに便利です。
Amazon刈り取りのジャンル選択は価格変動が大きく、需要が安定しているもの、市場分析はKeepaなどせどクロのツールを使って効率よくリサーチをしていきましょう。
Amazon刈り取りの注意点
Amazon刈り取りでの注意点をまとめましたので参考にしてください。
Amazonの規約をしっかり守って刈り取りをする
これまで何度も解説していますがAmazonの規約を守らないとアカウント停止になる可能性があります。
Amazonは規約をよく変更してきますのでその都度チェックしてAmazon刈り取りが問題ないのかしっかり把握して取り組むようにしましょう。
新品で出品する場合の仕入れは出品者を必ず確認する
新品で出品する仕入れの場合は確実に法人、個人事業主だとわかる出品者から仕入れましょう。
これを守らない場合、Amazonガイドラインに違反しアカウント停止になる可能性が高まります。
偽造品に注意する
最近はAmazonの監視も強くなり偽造品などが少なくなってはきていますが、完全に0ではありません。
偽造品は相場より安くなっている傾向があります。
偽造品を仕入れてしまい、その偽造品を出品すると規約違反でアカウント停止になりかねません。
まだ慣れていないうちや、自信がない商品の仕入れはしっかり見極める力を付けてから取り組みましょう。
Amazon刈り取りに関するよくある質問
ここではAmazon刈り取りでよくある質問をまとめました。
まとめ
Amazon刈り取りのポイントは以下です。
- Amazon刈り取りは今でも稼げるのかはわからない
- Amazon刈り取りは規約違反にはならない
- Amazonの規約をしっかり確認して規約違反にならないように刈り取りをする
- Amazon刈り取りのリサーチはツールを使って効率よくリサーチする
Amazon刈り取りをする場合はこれらのポイントをしっかり押さえて行いましょう。
Amazon刈り取り以外のリサーチ方法やAmazonせどりで有益な情報を以下のLINE登録をすることで無料で手に入れることができます。
Amazonせどりに興味がある方はぜひ以下よりLINE登録してください。
まい
完全在宅で梱包/発送/基本不要なせどりを教えています。
リサーチはツールとトレンドで半自動化&時短しています。
2021年 年商1.5億/利益4,500万
2022年 年商1.7億/利益5,500万
30代に病気治療で2,000万の貯金ゼロ→42歳で法人化12年目
現在2つのせどり塾運営|メルマガ総登録者数1.6万人|塾生累計621人中最高月商350万。
2018年「お金が儲かる片付け術」三笠書房より商業出版。
詳しいプロフィールはこちら