せどりでの成功は、利益率の理解が非常に重要です。
しかし、多くのせどり初心者は、利益率の正しい目安や計算方法を知らずに苦戦しています。
この記事では、せどりにおける利益率の適切な目安とその計算方法、そして回転率も明確に解説します。
この記事でを読むことで、せどりでの利益率を正確に把握し、より効率的な商品選定と仕入れ戦略を立てることができるようになるでしょう。
この知識を身につけ、せどりビジネスでの成功率を向上させることが可能です。
Table of Contents
せどりビジネスとは?
せどりとは仕入れ価格と販売価格の価格差で稼ぐビジネスモデルです。
せどりを既に知っている方は先に進んでください。
インターネットや実際の店舗などから仕入れをし、Amazon、メルカリなどで販売するのが主な流れになります。
近年では在宅でもできる副業として人気が高くなっています。
私はせどりは転売ヤーと言われる「転売」とは違う概念だと考えています。
詳しくは以下の記事も参考にしてください。
せどりの利益率とは?意味とその重要性
利益率は、売上に対してどれだけの利益があるかを示す割合です。
これは、せどりビジネスがどれだけ効率的に利益を生み出しているかを示す重要な指標です。
利益率が高いということは、売上に対して多くの利益を得ていることを意味します。
例えば以下のような例があります。
- 5千円で仕入れをし、1万円で販売した場合、利益が5千円で利益率は50%
- 1万円で仕入れをし、5千円で販売した場合、利益がマイナス5千円で利益率は-50%
高い利益率は、せどりは健全に運営されている証拠であり、事業拡大のための資金を確保しやすくなります。
逆に、低い利益率は、売上があっても利益が少ないため、成長や安定性が危ぶまれます。
利益率は、せどりの効率性と健全性を示す重要な指標です。
せどりに限らず全てのビジネスにおいて利益率は重要な指標になります。
せどりをする際には、常に利益率を意識し、それを最大化するための戦略を考えることが重要です。
利益率の計算方法
利益率の計算方法は、利益を売上で割り、100を掛けてパーセンテージで表します。
利益額÷売上額(販売価格)×100 = 利益率
この単純な計算により、せどりの収益性を測定することができます。
【利益計算の例 1】 販売手数料や経費を考慮しない場合
例えば、1,000円の商品をAmazonやメルカリで販売し、その商品の仕入れ価格が500円かかったとしましょう。
この場合、経費などを考慮しないと500円の利益があり、利益率は50%にます。
利益率は、500円(利益)を1000円(売上)で割り、100を掛けて50%となります。
500 ÷ 1000 ×100 = 利益率50%
【利益計算の例 2】 販売手数料や経費を考慮した場合
せどりの場合、Amazonやメルカリ、ヤフオク!など販売するサイトによって手数料が発生します。
例えば、Amazonで販売した内容が以下の場合、利益率は33%になります。
- 仕入れ価格: 3,000円
- 販売価格: 6,500円
- Amazon手数料: 1,000円
- その他経費: 300円
手数料などの考慮すると利益額は2,200円になります。
6,500円(販売価格) – 3,000円(仕入れ価格) – 1,000円(Amazon手数料) – 300円(その他経費) = 2,200円(利益額)
2,200円(利益)を6,500円(売上)で割り、100を掛けて33%(小数点切り捨て)になります。
2,200 ÷ 6,500 × 100 = 利益率33%
このように利益率の計算には販売手数料や配送料、自分の時間など色々な経費を考慮すると正確な数値を把握できます。
この単純な計算を通じて、せどりをしている人はもちろん、企業も自社の製品やサービスが市場でどれだけ効率的に利益を生み出しているかを把握し、必要に応じて戦略を調整することができます。
利益率の計算は、ビジネスの収益性を測る上で非常に重要です。
利益率の計算時は必ず手数料などの経費を全て含めて正確に計算しましょう。
せどりにおける平均的な利益率
せどりでの平均的な利益率は、一般的に20%前後と言われています。
20%前後
利益率が高いほど、売上に対して多くの利益が残ります。
しかし、利益率が低い商品を多く扱うと、たくさん売っても利益が少なくなります。
そのため、せどりでは利益率を意識して商品を選ぶことが大切です。
利益率30%の例
- 仕入れ価格: 1000円
- 販売価格: 2000円
- Amazon手数料: 300円(販売価格の15%と仮定)
- その他経費: 100円(梱包材料等)
利益率: 30%
利益額: 600円
利益率 = 利益額 / 売上額(販売価格) × 100
利益率 = 600円 / 2000円 × 100 = 30%
利益額 = 販売価格 – 仕入れ価格 – Amazon手数料 – その他経費
利益額 = 2000円 – 1000円 – 300円 – 100円 = 600円
利益率30%は平均の20%を超えていて高い利益率です。
利益額は600円と少なく感じるかもしれませんが、あくまでも利益率と比較して判断しましょう。
利益率5%の例
- 仕入れ価格: 1500円
- 販売価格: 2000円
- Amazon手数料: 300円(販売価格の15%と仮定)
- その他経費: 100円(梱包材料等)
利益率: 5%
利益額: 100円
利益率 = 利益額 / 売上額(販売価格) × 100
利益率 = 100円 / 2000円 × 100 = 5%
利益額 = 販売価格 – 仕入れ価格 – Amazon手数料 – その他経費
利益額 = 2000円 – 1500円 – 300円 – 100円 = 100円
この場合、利益額が100円で利益率が5%となり赤字ではないですが、平均の20%を大幅に下回っています。
利益率が低い商品は薄利多売となり回転率を上げなければ大きな利益を出せません。なるべく20%前後の利益率で回転の良い商品を扱いましょう。
せどりでの平均的な利益率は20%前後ですが、これはあくまで目安です。
実際には、商品の種類や市場の状況によって利益率は変動します。
せどりを行う際には、利益率を意識しつつ、市場の動向を見ながら柔軟に対応することが重要です。
まいが目安としているAmazonせどりでの利益率は?
私、まいが目安としている利益率は30%です。
理由は私自身の「利益率と回転率のバランス」を考えると一番バランスがよい利益率が30%だからです。利益率だけを追い求めると「商品の回転」がおろそかになってしまいます。
商品は売れて初めて利益が出ます。利益にこだわりすぎて回転がおろそかになっては資金がショートしてしまいます。
よって、せどりは1か月なら1か月の「トータル」で利益を集計します。
- A商品:利益率15%
- B商品:利益率35%
- C商品:利益率10%
どんな利益率の商品があってもよいです。1か月なら1か月トータルで30%なればよいと私は考えています。
例えば、利益率10%でも1か月以内で売れる商品であれば私は仕入れます。
逆に、利益率50%であっても半年に1回しか売れない商品は私は仕入れません。
繰り返しになりますが、「利益」だけを追い求めると「商品回転」がおろそかになります。
「利益」と「商品回転」のバランスが大事です・
「利益」だけにこだわると「回転」を見失います。「利益率」「商品回転率」両軸を回していきましょう。
せどりの利益率向上のための戦略とテクニック
せどりで成功するためには、利益率を向上させる戦略が重要です。
利益率が高いほど、ビジネスは効率的に利益を生み出していると言えます。
以下のような戦略とテクニックを使って利益率向上を目指しましょう。
仕入れ価格の抑制
利益率を高めるためには、まず仕入れ価格をできるだけ低く抑えることが重要です。
安価で仕入れることができれば、それだけ利益率は高くなります。
具体的には以下のような戦略があります。
価格設定の最適化
販売価格を適切に設定することも、利益率を高めるためには不可欠です。
市場調査を行い、競合他社との比較をしながら、最適な価格を見つけ出しましょう。
効率的な在庫管理
在庫を効率的に管理し、売れ残りや在庫過多を防ぐことで、無駄なコストを削減し、利益率を高めることができます。
マーケティング戦略の強化
商品を効果的に宣伝し、顧客にアピールすることで、販売量を増やし、結果として利益率を向上させることが可能です。
仕入れ価格を抑えて利益率を向上する例
例えば、あるせどり業者が本を仕入れて販売する場合を考えてみましょう。
仕入れ価格が1冊500円で、販売価格を1000円に設定した場合、利益は500円となります。
しかし、仕入れ価格を400円に抑えることができれば、利益は600円に増え、利益率も向上します。
さらに、効果的な宣伝などにより販売量を増やせば、全体の利益も大きくなります。
せどりでの利益率を向上させるためには、仕入れ価格の抑制、価格設定の最適化、効率的な在庫管理、マーケティング戦略の強化が重要です。
これらのテクニックを駆使することで、せどりビジネスの収益性を高めることができます。
せどりの利益率だけでなく重要な回転率の理解
せどりで成功するためには、利益率だけでなく回転率の理解も重要です。
利益率は、売上に対する利益の割合を示し、回転率は商品がどれだけ早く売れるかを示します。
回転率の理解
回転率は、商品がどれだけ早く売れるかを示す指標です。
たとえば、利益率が低くても、商品が早く売れる場合、短期間で多くの利益を得ることができます。
逆に、利益率が高くても商品がなかなか売れなければ、資金回収に時間がかかり、ビジネスの効率が低下します。
回転率の例
例えば、あるせどり業者が利益率30%の商品Aと利益率15%の商品Bを仕入れたとします。
商品Aは月に1回しか売れませんが、商品Bは週に1回売れます。
- 商品A: 利益率30%だが月に1回しか売れない
- 商品B: 利益率15%だが週に1回売れる = 月に4回売れる
商品A | 商品B | |
利益率 | 30% | 15% |
1ヶ月で売れる回数 | 1回 | 4回 |
この場合、商品Bの方が回転率が高く、長期的に見るとより多くの利益を生み出します。
このようにせどりでの成功には、利益率だけでなく回転率も重要です。
利益率が高い商品を選ぶことは重要ですが、同時に商品がどれだけ早く売れるか、つまり回転率も考慮する必要があります。
利益率と回転率のバランスを取りながら、効率的なせどりビジネスを展開しましょう。
特に初心者の頃は回転率が良いのかイメージがしにくいかもしれません。しかし最初から「利益」「回転率」を意識することで売り上げを早く上げることができます。仕入れる商品は「利益」だけでなく「回転」も調べて仕入れしましょう。
せどりの回転率はどのくらいが良いのか?
結論から伝えると、せどりでの理想的な回転率は具体的な数値を一概に定めるのは難しいです。
理由としては取り扱う商品の種類や市場の状況、個々のビジネスモデルによって異ななるためです。
ただし、以下のような傾向があります。
高価格商品の場合
高価格商品は利益率が高いことが多いですが、売れるまでの時間が長くなる傾向があります。
そのため、高額商品では資金に余裕を持って取り組むのが良いでしょう。
低価格商品の場合
低価格商品は利益率が低いことが多いですが、売れ行きが良く、回転率が高くなる傾向があります。
この場合、週に数回から毎日のように売れることが理想的です。
平均的な回転率
一般的に、せどりでの平均的な回転率は月に1~2回程度とされることが多いです。
しかし、これはあくまで目安であり、商品の種類や市場の状況によって大きく変わります。
重要なのは、利益率と回転率のバランスを見極め、自分のビジネスモデルに合った戦略を立てることです。
利益率が高くても回転率が低すぎると資金回収に時間がかかり、ビジネスの持続性に影響を与える可能性があります。
逆に、回転率が高すぎても利益率が低いと、多くの労力に見合った収益を得られないことがあります。
したがって、せどりにおいては、これら二つの指標のバランスを適切に保つことが成功への鍵となります。
高額商品で回転率があまり良くない商品、低額商品で回転率が良い商品の両方を扱うことでバランス良く売上UPに繋がりますよ。
まいのAmazonせどり回転率はどのくらい?
私、まいの回転率は商品ジャンルにより異なるので一概に言えませんが、DVDジャンルでいえば仕入れて最長でも2か月で売れるような商品を仕入れる場合が多いです。
実際在庫も仕入れて3か月たてば売れますので、商品も入れ替わります。
この基準にしている理由は「資金の回転」です。だいたい仕入れから3か月で売れると資金が回っていくように資金をコントロールしています。
「資金の回転」については一概に「こうしたほうがいい」という基準をお示しするのは難しいです。それぞれ状況が違います。
ただあくまでも目安でお話しすると資金が10万円以下の場合は「回転重視」で商品を販売したほうが売り上げが上がりやすいです。
資金が少ないうちに「利益率」にこだわると
利益率が低いものの仕入れができない→利益率が高い商品がなかなか売れない→モチベーションが下がってせどりそのものをやめてしまう
となりがちです。
あくまでもバランスよく考えていきましょう。
せどり初心者はまずは「商品回転率」を意識しましょう。商品が売れて初めて利益が出ます。まずは商品を販売する「経験」を積むことです。
せどり初心者向け:人気の商品ジャンルとその特徴
せどり初心者にとって、どの商品ジャンルを扱うかは非常に重要です。
適切なジャンルを選ぶことで、利益を上げやすくなり、せどりの成功への道が開けます。
ここではせどりで特に人気のあるジャンルを紹介します。
ブランド品
ブランド品は利益率が高く、特にハイブランドは需要が高いため、初心者でも手を出しやすいジャンルです。
ただし、偽物のリスクや高い仕入れ価格に注意が必要です。
家電
家電は単価が高く、利益が出やすい傾向にあります。ただし、仕入れ値が高いため、資金力が必要です。
また、梱包や発送に手間がかかる点も考慮する必要があります。
ゲーム
ゲームやゲーム機は、市場の動向をつかみやすく、比較的とっつきやすいジャンルです。
特にレトロゲームや限定版は高値で売れることがあります。
おもちゃ
ぬいぐるみやフィギュア、レゴなどの子供向けおもちゃも人気があるジャンルです。
おもちゃも限定品や人気のアニメコラボ商品など高値で売れることが多いジャンルです。
本
特に専門書や限定版の本は、安定した需要があります。
仕入れ価格が比較的低く、初心者にも扱いやすいジャンルです。
CD・DVD
CD、DVDも依然として安定した需要があり人気です。
特に限定版や廃盤の商品、ダウンロード配信、ストリーミング配信ではなく、商品を形で取っておきたいコレクターからの需要が高く、高値での販売も可能です。
AmazonせどりはDVDもおすすめ
私は15年以上AmazonのDVDでせどりをしています。
その経験から塾を運営しており、初心者から経験者までAmazonせどりのDVDで結果を出している人は多数います。
Amazonでせどりを考えている人はDVDもチャレンジも選択肢に入れてみてください。
ここではせどり初心者向けに人気の商品ジャンルとその特徴を解説しました。
各ジャンルの特徴を理解し、リスクを適切に管理することが成功への鍵です。
せどりを始める際には、自分の興味や知識に合ったジャンルを選び、市場の動向を常にチェックすることが大切です。
Amazonせどりでの利益率計算に役立つツールとアプリ
ここではAmazonせどりで私が普段使っているツールを紹介します。
FBA料金シミュレーター
FBA料金シミュレーターにアクセスする
FBA料金シミュレーターはAmazonが開発するツールで無料で使用可能です。
簡単にFBA配送時の利益率が計算できるので便利です。
Amazon Seller App
Amazon Seller Appをダウンロードする
Amazon Seller AppはAmazonが開発するiPhone、Android向けの無料のアプリです。
外出先で利益率を計算する時に使えます。
Get Apc – Amazon手数料計算
Get Apc – Amazon手数料計算(Chrome拡張機能)をインストールする
Get Apcは無料のGoogle Chrome拡張機能でAmazonの商品ページ内で簡単に利益率の計算が可能です。
せどりRank完全版
せどりRank完全版を確認する
せどりRank完全版は私が開発している有料のツールになります。
ポイントを使った利益率の計算などもできるようになっています。
Amazonせどりの場合はまずはAmazonが無料で公開しているFBA料金シミュレーター、Amazon Seller Appを使ってみるとよいでしょう。
ツールを使うことで効率良く、正確に利益率を計算できます。
Amazonでせどりをする場合はこれらのツールをしっかり活用していきましょう。
まとめ
この記事ではせどりでの利益率、計算方法、回転率などについて解説しました。
せどりの平均的な利益率は、20%です。
そして、利益率の計算方法は利益額÷売上額(販売価格)×100 = 利益率です。
実際の利益率は販売手数料を引いた利益率で把握しましょう。
なるべく20%以上の利益率のある商品と回転率が高い商品を扱うことでせどりは効率良く成長していきます。
利益率と回転率をしっかり意識してせどりで成功を収めましょう。
まい
完全在宅で梱包/発送/基本不要なせどりを教えています。
リサーチはツールとトレンドで半自動化&時短しています。
2021年 年商1.5億/利益4,500万
2022年 年商1.7億/利益5,500万
30代に病気治療で2,000万の貯金ゼロ→42歳で法人化12年目
現在2つのせどり塾運営|メルマガ総登録者数1.6万人|塾生累計621人中最高月商350万。
2018年「お金が儲かる片付け術」三笠書房より商業出版。
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